エネループの放電テストをしたいと思い
手元にある、中華製電子負荷器(60W)を使って試してみた
外観写真
電子負荷の仕様
最大値
- 30V
- 9.99A
- 60W
電圧X電流の積が60Wを超えないように
使う必要がある
売られている物は、基板むき出しで使い勝手が悪いので
アルミ板を曲げたシャーシーに固定して端子も複数用意した。
電子負荷の電流値表示
この電子負荷のコメントを読むと電流値の表示誤差が大きいと
書かれているものが多かった。そこで、手持ちの電子負荷の電流値表示と
テスターの値を比較してみた。
放電テストで使う設定は、 500mA なので補正係数 k = 445 / 500 => 0.89
電子負荷のAh値に この k をかけた値が補正値となる
放電テストの模式図
テスト条件
- Function Fun2. バッテリ容量テストモード
- 放電電流 0.5A 実際の電流値はこれより少ない
- 終止電圧 1.0V これ以上低い電圧は、選べない
- 打切り時間 120分 残量の目安を知りたけ
放電テスト
スタートスイッチを押してテストを開始する
問題点1; Err2, Err3の表示が出て終了する
エラーの内容を調べてみると
Err2:電池電圧が設定終了電圧を下回っているか、
電池に接続されていないか、電池が逆になっています
Err3:ライン抵抗が大きすぎるか、
またはバッテリーが設定放電電流に耐えられない。
仮説:電池の電圧は、1.2V程度あるが電子負荷の電圧表示は、1V程度になる
電子負荷の電圧測定がした回っっている
対策1:電圧測定を4端子法に変える
この電子負荷には、電圧測定用の端子が別に用意されている
結果: バッテリーの放電テストが開始された
電池により、個体差があるが、概ね2時間医女のテストができた。
Analog Doscovery2のロガーで測った時間と違っていることが多い
仮説:時間測定に専用のタイマーを使っていないかもしれない。
電池の放電テストの時は, (V, Ah, Wh) 表示が交互に繰り返される。
このため、ソフトウェアの時間測定に誤差が入るのではないか?
対策:Analog Discovery2のロガー機能を併用して使うことにする
効果:パソコンを立ち上げて使うので少し手間がかかるが
放電時間のばらつきは無くなった。
まとめ
中華製電子負荷(60W)でエネループの放電テストは、可能だった。
ただし、テストを始める前に、次の準備をしておく必要がある。
- 電池電圧測定は、四端子測定端子を利用する
- 終始電圧は、 1.0V
- 電流値表示の校正表を作り、測定結果を補正する








