2024年2月18日日曜日

中華製電子負荷(60W)でエネループの放電テストを試す

 エネループの放電テストをしたいと思い

手元にある、中華製電子負荷器(60W)を使って試してみた

外観写真



電子負荷の仕様

 最大値

  • 30V
  • 9.99A
  •  60W

     電圧X電流の積が60Wを超えないように

    使う必要がある


売られている物は、基板むき出しで使い勝手が悪いので

アルミ板を曲げたシャーシーに固定して端子も複数用意した。


電子負荷の電流値表示

この電子負荷のコメントを読むと電流値の表示誤差が大きいと

書かれているものが多かった。そこで、手持ちの電子負荷の電流値表示と

テスターの値を比較してみた。

放電テストで使う設定は、 500mA なので

補正係数 k = 445 / 500  => 0.89

電子負荷のAh値に この k をかけた値が補正値となる


放電テストの模式図



テスト条件

  • Function  Fun2.  バッテリ容量テストモード
  • 放電電流 0.5A  実際の電流値はこれより少ない
  • 終止電圧 1.0V  これ以上低い電圧は、選べない
  • 打切り時間 120分  残量の目安を知りたけ

放電テスト

    スタートスイッチを押してテストを開始する

問題点1; Err2, Err3の表示が出て終了する

    エラーの内容を調べてみると

        Err2:電池電圧が設定終了電圧を下回っているか、 
                    電池に接続されていないか、電池が逆になっています
     
        Err3:ライン抵抗が大きすぎるか、
                    またはバッテリーが設定放電電流に耐えられない。

        

        仮説:電池の電圧は、1.2V程度あるが電子負荷の電圧表示は、1V程度になる
                    電子負荷の電圧測定がした回っっている

        対策1:電圧測定を4端子法に変える

                        この電子負荷には、電圧測定用の端子が別に用意されている

        結果: バッテリーの放電テストが開始された

                電池により、個体差があるが、概ね2時間医女のテストができた。


    問題点2: 
    Ah の表示結果は、ばらつきが多い
                            Analog Doscovery2のロガーで測った時間と違っていることが多い

        仮説:時間測定に専用のタイマーを使っていないかもしれない。
                    電池の放電テストの時は, (V, Ah, Wh) 表示が交互に繰り返される。
                    このため、ソフトウェアの時間測定に誤差が入るのではないか?

        対策:Analog Discovery2のロガー機能を併用して使うことにする

        効果:パソコンを立ち上げて使うので少し手間がかかるが
                    放電時間のばらつきは無くなった。


    まとめ

    中華製電子負荷(60W)でエネループの放電テストは、可能だった。

    ただし、テストを始める前に、次の準備をしておく必要がある。
    • 電池電圧測定は、四端子測定端子を利用する
    • 終始電圧は、 1.0V
    • 電流値表示の校正表を作り、測定結果を補正する

    2024年2月9日金曜日

    hp50gで自由落下の運動方程式を解いて組み込み用の計算式を作成

    重力加速度gは、自由落下の運動方程式を解くことで求められる。

    手で計算しても良いのですが、手元にhp50gがあるので

    これを使って運動方程式を解いてみる。

    求めた計算式は、重力加速度計の計算プログラムに

    組み込む予定。


    hp50gは、微分方程式を解くのに

    DESOLVE  <= コマンド 

    を使う。


    重力加速度の計算式の求め方



    計算式を組み込み用に書き直す



    計算式を組み込むための注意点

    PIC16F1705のメモリーサイズは、

        プログラムメモリー: 8kW

        データーメモリー        1K byte

    プログラムサイズが大きくならないように考慮する必要がある


    考慮する点

    • 落下時間の計算は、小数点付き行う (float)
    • LCD表示は、整数表示とする (int)
    • printf()関数は使わない

    組み込み 計算式

        gravity = 2 * Length / fallTime / fallTime * 1E6  * 1E3

            重力加速度 g の計算は、Length[m] , fallTime[sec] でなされる。

            PICの時間測定値は、[msec] なので、1E6をかけている

            gravityの結果は、小数点付きなので 1E3(1000倍)している

    まとめ

    上の組み込み計算式を使うと、次のように表示される

                                計算値    LCD表示
    重力加速度 g    9.800        9800

    上記で考慮した重力加速の計算式を
    プログラムに組み込む。


    PICのような小メモリのマイコンを使う上での泣きどころが

    がこの辺の制約です。

    STM32シリーズのようにメモリーが多いチップならば

    この問題はないが、使える機能は少ないため

    外部のセンサーなどを接続するには向かない。



    2024年2月3日土曜日

    重力加速度計用の自由落下装置を製作

    手持ちのダンボールで自由落下装置を製作する

    実験は、机の上で行う予定なので高さは低めにする

    目標

    高さ: 約40cm
    センサー取り付け: 2箇所
            上: S1  開始
            下: S2 終了
    安定性: 自立すること

    材 料

    1. ダンボール 40cm X 31cm
    2. センサー S1, S2 ;以前に作ったもの

    自由落下装置の寸法図


    回路図と組み立て図

    テストの様子




    鉄球を落としてセンサーの出力をチェックしたところ

    次の問題が発生した。

    問題1 落下テストを続けているとセンサの反応が弱く(小さく)なった

        仮説1 LEDの光軸がずれたのではないか?

            対策1:発光部のLEDを手で押さえて反応を’みる
                効果:ダンボールにLEDをしっかり当てると、センサーの反応が改善した
                            LEDが向きが変わったようだ

            対策2:自由落下装置の内側にLEDを支えるダンボールガイドを貼り付けた
                            発光部、受光部両方とも
                            (上の写真に発光部S2の補強ダンボールが写っている)

                効果    長くテストしてもセンサーの反応は安定している


    まとめ

        鉄球を落とすとセンサーから落下検出の信号を

        確認できた。 これでよしとする。

        最終の仕様
            落下装置の高さ: 約 40cm
            センサー出力: 
                   S1  落下検出 OK
                   S2  落下検出 OK






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