電子工作で作った物がちゃんと動くかの確認に
電源装置が必要です。
手元に一つあると便利です。
Idea sketch
作りたい実験用電源の仕様
- 用途: デジタル回路用
- 出力電圧: 12V、 5V、 3.3V
- 出力電流: 3A
- 電圧、電流の設定も可能
- 短絡保護付き
手持ちのACアダプターをチェック
昔、Power Bookで使っていた物が余っていました。
ACアダプターの定格
DC 24V 1.68A
電力: 約40W
ノートパソコン用なので、DC電圧が結構高い。
このままでは、使いにくそう。
安定化電源の実現方法を検討
次の二つの案で考えてみた。
1)ドロッパー方式
2)降圧型電圧コンバーター方式
1)ドロッパー型
部品キットなども売られ、入手しやすいが
ACアダプターの電圧が24Vなので
発熱の心配ががある。
例えば、
出力:5V 3A 15W
入力:24V 3A 72W
約19Vも電圧を下げる必要があり
57Wの熱が発生する。
これでは、使えない。
2)降圧型電圧コンバーター
変換効率 80%〜90% を期待できて
発熱も少ない。
例えば、
出力:5V 3A 15W
入力:24V 0.75A 18W
3W程度の発熱。
これなら、使えそうだ。
方式は、降圧型電圧コンバーター とする。
降圧コンバーを選定する
次は、どんな構成で実現するかを検討lした。
- 部品:非絶縁降圧型DCDCコンバータ MPM80
- キット:最大2A 3~16V降圧型スイッチングモジュールキット
(MPM80使用) - 半完成品:電源パネル型 DPS 3003
☆1は 秋月電子通商で MPM80 ¥250円 販売
☆2は、秋月電子通商で¥750円 販売
☆3の DPS 3003は、Aliexpressで ¥3000円程度
各構成を検討
- 部品:DCDCコンバータ MPM80
DC-DCコンバーターが1チップの中に入っている
追加の部品
- 抵抗、コンデンサーなど
- 放熱器電圧設定用のボリューム
- 放熱器
- 電圧、電流値を表示するLCDパネル
- ケース
チップは安いですが、追加で必要になるものが多い!
2 キット:最大2A 3~16V降圧型スイッチングモジュールキット(MPM80使用)
抵抗、コンデンサー、端子台、プリント基板、放熱器などが付属。
追加の部品
- ケース
- 電圧設定用ボリューム
- 電圧、電流値を表示するLCDパネル
最大電流は 2A と少し小さい。
電圧/電流値 表示のLCDモジュールが必要
ちょっと 面倒かな
3半完成品:電源パネル型 DPS 3003
電源パネルにLCD表示、選択用ボタン、設定用ツマミがあり
裏側に降圧型DCDCコンバータの基板が組み込まれたモジュール。
追加の部品
- ケース
- 端子 (入力用、出力用)
ケースに電源パネルを取り付け、DC入力端子と出力端子に電線を
結線すれば良い。
仕様は次のとおり
DPS 3003
入力電圧:6-40v
出力電圧:0-32v
出力電流:0-3.000A
出力電力:0-96w
電圧分解能:0.01v
*出力電圧のオン/オフ スイッチあり
*短絡保護あり
とてもお手軽です。
DPS 3003 を使うことにする。
組み立て
部品リスト
- 電源パネル型 DPS 3003
- 入力端子 DCジャック X1
- 出力端子 ターミナル(赤、黒) X1
DCジャック X1
USB A コネクター X!
4.タッパーウェア X1 <= ケース用 100均で購入
- 結線用の線材
組み立て手順
- タッパーウェアに電源パネル、各端子の穴を空ける
- 結線をする
- タッパーに電源をおさめる
- 完成
外観写真
操作パネル左側面
電圧 0.82 / 抵抗 0.5Ω => 1.64A
表示の電流値 1.01A
結構誤差があるようです。
出力電流値 0 となっている。
計算値だと 9mA 位
小さい値の限界があるようです。
まとめ
小型ながら、定電圧電源としての機能が
一つのモジュールに纏められている。
電圧、電流の設定はパネルのつまみで簡単にできる。
(ボリュームではなく、ロータリーエンコーダー)
設定は楽です。
LCD表示には、入力電圧、出力電圧、電流値が表示される。
しかし、小さい電流値は表示 0と表示される。
このモジュールは絶縁型ではないので、
他の装置と組み合わせて使うときには
注意が必要。
実験用電源の裏にメモ
しばらく使わないと
これどんな仕様だっけ?となるので
実験用電源の後ろに
電源パネルの仕様を印刷して
貼り付けてある
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