PIC16F1705で作っている装置にアナログコンパレーターを使う必要が出てきたのでコンパレーターのモジュールを組み込んでみた。
モジュールの組み込み
今まで、PIC16Fにモジュールを組み込には、
データーシートを開き
1)モジュールの構成を理解して
2)レジスター割り付け、設定内容をチェックして
3)初期設定の内容をプログラムに書く
という手順が必要でした。
私は、この手順でいつも
レジスター名を間違えたり、設定の値を間違えたりで
思うように動かすまでに、結構時間がかかりました。
MCCを使ったやり方
X IDEの開発環境で提供されている
(MAPLAB X IDE v6.00)
MCCを使うと、次のように簡単にできる
1)X IDEを立ち上げ、MCCアイコンをクリック
2)デバイスリソース表示メニューからCMP1, CMP2を追加
3)コンパレーター設定メニューで必要な項目をチェック
・入力信号を選択
・基準信号を選択
・ヒステリシス設定を選択
・出力極性を選択
など
4)Pin moduleでピンの特性を設定
Pin Manager:Grid Viewでピンを割り付け
5)MCC画面の左上にあるGenerateをクリックして、
コードを生成
6)終了
MCCを使えば、モジュールの初期設定、ピン割り付けも
簡単になる
今回、少し迷ったところは、入力信号の選択とピン割り付けの関係が
よくわからなくて、データーシートを読み直してしまったこと。
ピン割り付けの規則
PIC16F1705では、概ね次のような感じになっている
1)ほぼ全てに割り付け可能 デジタルピン
2)グループ内で選ぶ 例、アナログコンパレターの入力ピンなど
3)固定されているもの オペアンプの入出力ピン、 RCポートを使う。
データーシートに記載されている
アナログコンパレータのピン割り付け
Pin Allocation Tables
14/16-PIN ALLOCATION TABLE (PIC16(L)F1705)
コンパレータ1 コンパレータ2 ピン番号
Cin+ RA0 13p
RC0 10p
Cin0 RA1 RA1 12p
Cin1 RC1 RC1 9p
Cin2 RC2 RC2 8p
Cin3 RC3 RC3 7p
COUT 任意 任意
MCCのメニューでは、Cin+, Cin0, Cin1, Cin2, Cin3
を選ぶようになっている。
まとめ
MCCを使ったモジュールの組み込みは、
今までに比べて格段に簡単にできる。
ピン割り付けは、次の手順で進めると
比較的うまくいく。
1)アナログピンを使用するモジュールのピンを割り付ける
2)残ったピンにデジタル関連のピンを割り付ける
それでも、
データーシートのモジュール構成ブロック図をみておいた方が
全体の把握ができるので、わかりやすい。
0 件のコメント:
コメントを投稿