2021年12月25日土曜日

電圧/電流計を作ってみた

ブレッドボードで電子工作を実験していると、

回路に流れている電流値を知りたいことがよくあります。


3桁表示の電圧計を入手したので、これを使って電圧/電流計を作ってみた。


電圧計に通電するとこんな感じで動作する。

尚、この3桁電圧計は、入力と電源が分離されているタイプです。





Idea sketch を入れる


全体の構成


簡単な仕様

  • 電圧表示: 最大 7V
  • 電流表示: MAX電流切換 2段階
            Max 500mA
            Max 100mA 


電圧・電流計のブロック図



設計

各ブロックの実現方法

  • 電圧表示: 3桁の電圧計を使用
  • 電流表示: 電流検出回路の出力を3桁の電圧計で表示
  • 入出力:  DCプラグ

電圧表示 

電圧表示は、3桁電圧計の入力線と電源線をIN端子に接続する。

        このため、入力電圧は、5V以上が必要。


電流表示

電流検出の方式には、High sideとLow sideがある。

        出力電源の短絡時にも電流値を表示させたいので

        High side測定方式とする。


  


回路方式

電流検出の回路方式は、次のような方式が考えられる。


  1. 検出抵抗のドロップ電圧を測定
  2. 検出抵抗とOPアンプの組み合わせで測定
  3. OPアンプだけで電流検出

    ここでは、2番の方式とする。

    理由は、簡単な回路で電流検出できるから。



回路図




部品の決定

電流検出抵抗: 0.1オーム 1/4w

電流検出オペアンプ:LMC 6482;CMOS ヂュアル入出力フルスイング

バッファー用トランジスタ:2SC1815

電圧表示用抵抗

1) MAX 500mA     10KΩ

        2)MAX 50 mA    100KΩ




組み立て

3桁電圧計をケースに組み込んだところ。上が電圧表示、下が電流表示




IN:電源入力端子、OUT :電源出力端子
SW:電流計のMAX値の切換

電流値の外部出力端子
マルチメーターを接続すると精度良く測ることもできる。





動作テスト

  • 電子負荷を接続して表示電流を測っているところ。
  • 出力電圧:5.82V 出力電流:441mA


  • 負荷抵抗 200Ωを接続して表示電流を測っているところ
  • 出力電圧: 6.61V 出力電流:27.5mA
  • 電流値は、6.61/200Ω => 33.05mA


ACアダプター、降圧モジュール、電圧/電流計、ブレッドぼーど



まとめ

    電源と実験回路の間に入れるだけなので使い方は簡単です。


使用した3桁の電圧計ですが、低い電圧付近で表示誤差が大きくなる傾向があります。


5V電源の監視用として使う分には、良いかなと思います。







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