2024年7月11日木曜日

Hp50gのマクローリン展開を使ってみる


はじめに

hp50gには、CALCメニューの中に

マクローリン展開、テーラー展開の関数が

組み込まれています。


この関数を使うと、多項式展開を簡単に

行うことができます。


ここでは、多項式展開の使い方を説明するだけですので

マクローリン展開などの詳しい説明を知りたい場合は

数学の本の微分の解説を参照して下さい。



hp50gの多項式展開関数の使い方

マクローリン展開、テーラー展開の

スタック設定のパラメータの内容は、

次の説明図を見て下さい。





マクローリン展開関数は、パラメーターとして

関数式を設定するだけ簡単ですが、

展開式は、5次までと制限があります。


もっと次数が必要な時は、

テーラー展開関数を使うことで対応可能。


初等関数の展開結果

マクローリン展開を使って、

  Sin x, cos x, log (1 + x), e^x


展開してみた。




近似式の誤差

関数f(x) は、 

多項式を無限大に展開することで実現されますが

展開式を途中で打ち切ると、

それ以降の項が誤差となってきます。



例えば、

5次の多項式で打ち切ると

6次から無限大までの項が誤差となる。


この誤差の項は、剰余項と呼ばれていて

剰余項は、いくつもの評価式があります。


簡単に誤差を評価するやり方もあります。

それは、打ち切った項の最初の項を計算して

凡その値を求めてみることです。



打切り誤差の計算例

5次の項で打ち切ったとすると、


1)6次の項の大きさを計算して、

 誤差を確認してみる。


2)計算値が満足いく範囲なら、

 この近侍式でよしとする

  


3)もし、足りなければ、

 近似式の次数をあげて

 再度計算してみる。


誤差の計算例

関数:sin x 

次数: 5次

範囲: x = π / 2





グラフで誤差を確認

グラフを使って sin x と 近侍式の誤差

の関係をみてみる


5次項の場合




7次項の場合

 




まとめ

Hp50gでは、

マクローリン展開、テーラー展開関数を使って

初等関数の近侍式を求めることができます。


組み込み用の関数の近侍式を求めることに、

使えそうです。


数学の本の微分の章あたりの、

問題で関数 f(x)のマクローリン展開を求めよ

などの問題の検証にも使えそうです。







手作り電磁石の力をゼムクリップで計ってみた

手作りした電磁石があるので どのくらいの錘を吊り下げられるか 計ってみることにした 調べると、 バネ計りを使う方法などが紹介されているが 家にはないので、身近なもので試す。 大きなおもりの下にゼムクリップを ぶら下げていき、クリップが落ちた前が 限界とすると...