2024年1月25日木曜日

重力加速度計のセンサーを試作

 物体検出用のLEDセンサーを

下記の図面で試作する


使用LED

    型式:5mm白色LED OSW54K5B61A  

    秋月電子で購入



センサーの試作回路図と組み立て図



試作回路を動かして動作を見てみた。

問題1 発光部と受光部の距離dが 1cm 程度なら良いが、

                11cm程度になると検出振幅が小さくてダメ


    仮説1:受光部LEDの電流が少ないのではないか?

    ❌対策1:ダーリントン回路で電流を増幅してみる

        結果:前よりも悪くなった。

                      最初: VLED + Vbe1  =  5V

                    対策後:VLED + Vbe1 + Vbe2 = 5V

                  受光部LEDのVLEDが下がってしまったらしい


    対策2:トランジスターの負荷抵抗を1MΩに増やす

    結果:手で光を遮ると何とか 0.25V 程度の変化が取れた

                なんとか使える程度になった



問題2:テスト中に時々、発振のような波形がみられた

    仮説1:受光部LEDとブレッドボードのトランジスターのケーブル約50cm。
                   長すぎるのではないか?

       ❌対策1:受光部とトランジスターを接続しているワイヤーをシールドしてみる

            結果:発振は止まらない

        対策2: 受光部LEDの後ろにトランジスターを取り付ける

            結果: 発振は出ななくなった


対策後の検出波形


対策後の回路図と組み立て図



まとめ

対策済みのセンサーを自由落下装置に取り付けて
使ってみることにした。


センサーの性能
  • 発光部と受光部の距離: 11cm程度でOK
  • 物体の検出:      0.25V 程度の変化
  • センサーワイヤー長:  約50cm でOK





2024年1月10日水曜日

hp50gで万有引力(重力)を計算してみた

 地球上の物は、地球によって引っ張られているそうです。

引力と呼ばれているものがそうです。

万有引力の定義式を読んだので、自分でも計算してみようと思い

計算に必要な定数を調べてみた。


万有威力の写真を入れる



hp50gで上記シートの定数を入力して計算してみた

入力した画面


hp50gの表示を小数点以下二桁としているため

丸められて表示されているが

内部は、上の定数値どおりになっている


計算した画面




計算結果に E-7 となっているのは、地球の半径RをKmで計算しているため

出ている


地球表y面の 質量1Kgの物体に働く 

万有引力 F =9.80[N]

となった


これにより、重力加速度 g  9.80[m/sec/sec] 


PocketCASでの計算結果


hp50gと比較するため確認してみた

同様な値が得られている

まとめ

地球表面の物体に働く 万有引力の値は、教科書などに

出てくる数値と同じになった。

当然と言えば当然です。


hp50gでの計算ですが、大きい数、小さい数が混じっている計算では

そのまま、計算すると誤差が大きくなることがあります。

そこで、万有引力の計算では、数値の

仮数部: hp50g 計算

指数部:    手で計算

最後; 仮数部+指数部 として求めた





2024年1月7日日曜日

PIC16F1705で重力加速度計を作ってみる

 重力加速度計

少し前に読んだ、「重力とは何か」(大栗博司著)に書かれていた

不思議な力が気になっていた。

  • 地球は、あらゆる物を引き付けている
  • しかし、その力はそれ程強くない
  • 物体の落下速度は、重力加速度が関わっている



重力加速度 で検索してみると、


物体の落下速度の式や


重力加速度の測り方がヒットした。


自由落下の速度V    

    V = g t


    g : 重力加速度

 t:    落下時間


重力加速度の測り方


振り子を使った周期測定

 学校の物理の時間などでよく試されているやり方

    詳しい解説、実際に使った装置と測定結果も
    
    多くアップされている


    gの計算は、


 単振子の周期の公式に


 sin θ ≒ θ を近似した式を用いいて


 求めていることが多い


            ⭐︎注意深くやれば、割と良い精度が出るとある


    難点は、次のとおり。

     比較的長い振り子     :1m程度のひも

     周期測定                    :ストップウオッチ

     繰り返し                    :10回分の周期 を 10回程度

        測定                         :人がやる

   

物体の自由落下時間法

    物体を落下させて、落下時間を測る



 時間の計測は、次の物が用いられているようです

        1)自由落下装置

        2)時間測定

            記録タイマー

            時間センサー

 

 gの計算は、


    自由落下の運動方程式を解いて


    落下時間の式を導き


    求めている


難点は、次のとおり。

 落下時間        :短いので、人の目では測れない

 時間計測        :記録タイマー、時間計測装置などの物が必要



これらのやり方を見て、自由落下時間法ならば


手持ちのPIC16F1705使えば、 

簡単に時間計測して、重力加速度を求められと思った



重力加速度計のイメージ


 

製作する装置の概略の仕様

  • 自由落下装置は、おおよそ 40cm 位の高さとする
  • 落下装置は、電磁石を使う
  • 落下物体は、パチンコ玉程度の鉄級を使う
  • 計測の精度は、物体の1回の落下で 3桁程度の精度 
  • g の値は C言語を使い 落下時間から求める 
  • LCD画面には、
    1行目:重力加速度 g  測定回数 n を表示
    2行目:gの平均値 
  • LCDは手持ちの 1602 を用いる
  • LCDのインターフェースは、I2C  とする
    (既存のライブラリーが使える)



製作の予定

一度に全部作ることはできないので
概ね下記順番で作っていく。
  1. センサー回路
  2. 自由落下装置
  3. 落下装置
  4. センサー信号検出 (PIC16F1705)
  5. 落下時間測定 (PICのTimecapture)
  6. 重力加速度の計算
  7. LCD表示
  8. 全体のテスト

手作り電磁石の力をゼムクリップで計ってみた

手作りした電磁石があるので どのくらいの錘を吊り下げられるか 計ってみることにした 調べると、 バネ計りを使う方法などが紹介されているが 家にはないので、身近なもので試す。 大きなおもりの下にゼムクリップを ぶら下げていき、クリップが落ちた前が 限界とすると...